シラバス参照

開講年度 2023 
科目名 日本語教育実習B 
職名/担当教員 国際コミュニケーション学部 教授 備前 徹 
期間/曜日/時限 通年 土曜日 3時限
開講区分/校舎 一部神田/神田 
配 当 日本語学科34 
単 位
コースコード JLE418 
授業形態 実験・実習(対面) 
卒業認定・学位授与の方針との関連 知識体系に基づく思考と知の創出/態度・志向性 



講義内容
※履修希望者は,下の「履修上の留意点」を参照し,その指示に従って4月4日(火)10時までに回答すること(期限厳守)。

<到達目標>
 日本語学習者(初級・中級・上級)の日本語運用力の養成を可能にする授業を行うための適切な教案作成ができ,授業運営に必要な教材を準備し,作成した教案に基づいて適切に授業を行うことができる。

<講義概要>
 日本語教師としての力をつけるためには,日本語そのものに関する専門的な知識の習得や教育上の技術に加えて,現場での実習経験が欠かせない。また,実習の場を国外に設けることにより,日常生活語の未熟者としての体験(=日本語学習者と同じ立場に立った経験)を得ることも可能になる。
 日本語教育について前年度までに学んだ知識と経験を生かす場として,9月初旬の約二週間,韓国の大学に滞在して教壇実習の場とする(教壇実習期間は,5月中に最終決定の予定)。
 ただし今年度は,新型コロナウイルスの影響から,実際に韓国に行けるかどうか確定していない。もし行かれない場合は日本国内からのオンラインでの実習になるが,オンライン実習になった場合も基本的な準備内容は従来と変わらない。

<講義計画>
 実習先の大学の会話の授業で使用されている日本語教科書の内容や構成の整理など,実習の場でどのような教材が使われているかを把握し,それを利用してどのような授業を行うのかを考えることが4月から夏休みまでの主な作業となる。
 具体的には,実際に教壇実習を行なう際の教案の作成,また,実習先大学のクラス規模に応じた適切な教材や小テストなどの作成も適宜試みる(事前準備)。事前準備は夏休み中も行う予定。
 事前準備を整えた上で,韓国の大学を訪れ,教壇実習を行う。
 帰国後,直ちに実習についてのレポートを作成して実習先大学に提出する。
 後期の授業では,夏休み中の教壇実習について,よかった点,不足していた点などを受講者全員で議論する。
 なお,今年度はオンラインによる教壇実習になる可能性があるが,オンライン実習になった場合も基本的な内容は従来と変わらない。

(1) イントロダクション
(2) Step1の教案作成第1課~第2課
(3) Step1の教案作成第3課~第4課
(4) Step1の教案作成第5課~第6課
(5) Step1の教案作成第7課~第8課
(6) Step1の教案作成第9課~第10課
(7) Step1の教案作成第11課~第12課
(8) Step2の教案作成第1課~第2課
(9) Step2の教案作成第3課~第4課
(10)Step2の教案作成第5課~第6課
(11)Step2の教案作成第7課~第8課
(12)Step2の教案作成第9課~第10課
(13)Step2の教案作成第11課~第12課
(14)Step2の教案再確認第1課~第2課
(15)前期のまとめ
(16)後期イントロダクション
(17)見学実習 初級
(18)見学実習 中級
(19)見学実習 上級
(20)教壇実習 初級
(21)教壇実習 中級
(22)教壇実習 上級
(23)実習生Aの実習についての検討
(24)実習生Bの実習についての検討
(25)実習生Cの実習についての検討
(26)実習生Dの実習についての検討
(27)実習生Eの実習についての検討
(28)実習生Fの実習についての検討
(29)実習生Gの実習についての検討
(30)後期のまとめ

<授業で実施するアクティブ・ラーニング>
 ・ディスカッション
 ・グループワーク
 ・プレゼンテーション
 ・実習

<課題に対するフィードバックの方法>
 受講者作成の教案や教材等に対し,全員で議論した後,講評する。

<実務経験>
当該授業科目は、日本語学科の専門科目で学んだ日本語学の専門知識の有用性を、海外(または国内)の各種の機関で実施されるさまざまな実習の中で実体験し、学修意欲を高めることを目的とする科目である。 
教科書・参考書
 以下の教科書を使用する予定だが、実習校の都合により変更になることもあるので、授業開始前には購入しないこと。履修者が確定した時点でまとめて発注する。

『文化初級日本語1 テキスト 改訂版』(文化外国語専門学校日本語学科,2,800円+税)
『にほんごで働く!ビジネス日本語30時間』(宮崎道子・郷司幸子著,スリーエーネットワーク,2,500円+税)
『伸ばす!就活能力・ビジネス日本語力』(学校法人長沼スクール東京日本語学校編,国書刊行会,1,800円+税)

 そのほか,韓国で出版されているものも使用する場合があり、それらも授業開始後に韓国の出版社にまとめて注文する。 
成績評価方法・基準
 適切な教案が作成でき,また,他の受講者が作成した教案に対して的確に批評できるかどうかなどをもとに,平常点とレポートで評価する。
 事前準備30%,教壇実習及びそのレポート40%,事後の授業30%の割合で評価する。夏休み中の準備を含め,特段の理由なく授業を5回以上欠席した場合は単位を認めない。 
履修上の留意点
※教壇実習先の受け入れ人数には限りがあるので,履修登録の制限を行います。
履修希望者は2023(令和5)年4月4日(火)10時までに以下のサイトの事前調査に回答してください。
期限までに回答がない場合は履修は認められません。

 2023(令和5)年度「日本語教育実習B」履修に関する事前調査
  https://forms.gle/oNq1kbpF5h9VcW6K7

 この授業は,「日本語教授法A-1」「日本語教授法A-2」「日本語教材研究1」「日本語教材研究2」の単位が取得済みであることを履修の原則とします。また,教壇実習に参加してレポートを提出することが単位取得の必須条件となります。
 準備学習においては,教科書・参考書の各回の授業内容に該当する範囲を読み,授業での議論に備えてください。夏休み中も準備作業を行います。事後学習においては,授業でノートしたことを整理し,関連文献を読むなどして,理解の深化に努めてください。

 なお,実際に韓国に行くことになった場合,約二週間の韓国滞在にかかる費用(渡航費・韓国内交通費・宿泊費・食費・保険料など)は15万円程度の予定です。ただし,日本国内からオンラインでの実習になる可能性があります。 
担当教員へのアクセス
研究室:1号館七階706
メールアドレス:bizent@isc.senshu-u.ac.jp 
その他
履修希望者は,上記「履修上の留意点」をよく読み,期限までに回答すること。回答がない場合,履修は認められない。 
更新日付 2023/03/04 11:16


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