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開講年度 2023 
科目名 コーパス日本語学1 
職名/担当教員 国際コミュニケーション学部 教授 丸山 岳彦 
期間/曜日/時限 前期 木曜日 3時限
開講区分/校舎 一部神田/神田 
配 当 日本語学科234 
単 位
コースコード JLI218 
授業形態 講義(対面) 
卒業認定・学位授与の方針との関連 知識・理解/汎用的技能/知識体系に基づく思考と知の創出 



講義内容
<到達目標>

「コーパス日本語学」の考え方を理解し、日本語コーパスを分析する基本的なスキルを身につける。


<講義概要>

■コーパス日本語学 入門:「書き言葉コーパスの分析」

大量の言語資料(書かれた言葉・話された言葉)を集めてデータベース化したものを、「コーパス」と呼びます。また、コーパスを使って日本語を研究する方法論を「コーパス日本語学」と呼びます。
この授業では、コーパス日本語学の基本的な考え方を理解し、日本語コーパスを分析する基本的なスキルを身につけることを目標とします。現代日本語の書き言葉コーパスを分析対象として取り上げ、コーパスの検索方法、検索結果の集計方法、集計結果のプレゼンテーション方法、という一連のスキルについて、コンピュータを操作しながら実践していきます。また、国語教育・日本語教育における教材の作成にコーパスがどのように役立つかについても考えます。
コーパス・コーパス日本語学に関する知識は前提としません。ATR音声言語コミュニケーション研究所、国立国語研究所において、日本語コーパスの構築・分析を担当した経験を踏まえ、初学者向けに、基礎レベルから講義を進めます。また、コンピュータを使ったコーパスの検索・集計の実習を通して、知識と技術と習得、プレゼンテーション能力の向上に努めます。

<講義計画>

1. ガイダンス:コーパス日本語学とは何か
2. コーパス日本語学概論:コーパスの定義と歴史
3. 書き言葉コーパス(1):「中納言」とBCCWJ
4. 書き言葉コーパス(2):形態論情報を利用した検索
5. 個人発表準備(1)
6. 個人発表準備(2)、全体発表(1)
7. 全体発表(2)
8. 書き言葉コーパス(3):コロケーションとは何か
9. 書き言葉コーパス(4):コロケーションの検索と分析
10. 個人発表準備(3)
11. 個人発表準備(4)、全体発表(3)
12. 全体発表(4)
13. 書き言葉コーパス(5):学習者コーパスとは何か
14. 書き言葉コーパス(6):学習者の作文の分析
15. 総括

<課題に対するフィードバックの方法>
個人またはグループ単位での実習、および発表に対して教員から講評を加えます。

<授業で実施するアクティブ・ラーニング>

・ディスカッション
・グループワーク

<実務経験>
ATR音声言語コミュニケーション研究所、国立国語研究所において、日本語コーパスの構築・分析を担当した経験を踏まえ、初学者向けに、基礎レベルから講義を進めます。また、コンピュータを使ったコーパスの検索・集計の実習を通して、知識と技術と習得、プレゼンテーション能力の向上に努めます。 
教科書・参考書
授業中にプリントを配布します。参考書は、以下のとおりです。
 石川慎一郎(2012)『ベーシックコーパス言語学』ひつじ書房
 前川喜久雄編(2013)『講座 日本語コーパス 1 コーパス入門』朝倉書店
 李在鎬・石川慎一郎・砂川有里子(2018)『新・日本語教育のためのコーパス調査入門』くろしお出版 
成績評価方法・基準
(1) 成績評価方法
 平常点評価

(2) 成績評価基準・評価の配分等
授業中に課すいくつかの小課題(30%)、発表(40%)、期末レポート(30%)をもとに、授業内容の理解度や授業への貢献度によって総合的に評価します。 
履修上の留意点
・毎回の出席を前提とします。原則として、授業回数の3分の1を超えて欠席した者は、評価の対象としません。
・準備学習においては、配布プリントなどを読み、授業での議論に備えてください。
・事後学習においては、授業でノートしたことを整理し、関連文献を読むなどして、理解の深化に努めてください。 
担当教員へのアクセス
研究室:1号館 613
http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~thb0925/ 
その他
更新日付 2023/03/01 12:10


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