講義内容
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<到達目標>
「コーパス日本語学」の考え方を理解し、日本語コーパスを分析する基本的なスキルを身につける。
<講義概要>
■コーパス日本語学 入門:「書き言葉コーパスの分析」
大量の言語資料(書かれた言葉・話された言葉)を集めてデータベース化したものを、「コーパス」と呼びます。また、コーパスを使って日本語を研究する方法論を「コーパス日本語学」と呼びます。 この授業では、コーパス日本語学の基本的な考え方を理解し、日本語コーパスを分析する基本的なスキルを身につけることを目標とします。現代日本語の書き言葉コーパスを分析対象として取り上げ、コーパスの検索方法、検索結果の集計方法、集計結果のプレゼンテーション方法、という一連のスキルについて、コンピュータを操作しながら実践していきます。また、国語教育・日本語教育における教材の作成にコーパスがどのように役立つかについても考えます。 コーパス・コーパス日本語学に関する知識は前提としません。ATR音声言語コミュニケーション研究所、国立国語研究所において、日本語コーパスの構築・分析を担当した経験を踏まえ、初学者向けに、基礎レベルから講義を進めます。また、コンピュータを使ったコーパスの検索・集計の実習を通して、知識と技術と習得、プレゼンテーション能力の向上に努めます。
<講義計画>
1. ガイダンス:コーパス日本語学とは何か 2. コーパス日本語学概論:コーパスの定義と歴史 3. 書き言葉コーパス(1):「中納言」とBCCWJ 4. 書き言葉コーパス(2):形態論情報を利用した検索 5. 個人発表準備(1) 6. 個人発表準備(2)、全体発表(1) 7. 全体発表(2) 8. 書き言葉コーパス(3):コロケーションとは何か 9. 書き言葉コーパス(4):コロケーションの検索と分析 10. 個人発表準備(3) 11. 個人発表準備(4)、全体発表(3) 12. 全体発表(4) 13. 書き言葉コーパス(5):学習者コーパスとは何か 14. 書き言葉コーパス(6):学習者の作文の分析 15. 総括
<課題に対するフィードバックの方法> 個人またはグループ単位での実習、および発表に対して教員から講評を加えます。
<授業で実施するアクティブ・ラーニング>
・ディスカッション ・グループワーク
<実務経験> ATR音声言語コミュニケーション研究所、国立国語研究所において、日本語コーパスの構築・分析を担当した経験を踏まえ、初学者向けに、基礎レベルから講義を進めます。また、コンピュータを使ったコーパスの検索・集計の実習を通して、知識と技術と習得、プレゼンテーション能力の向上に努めます。
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教科書・参考書
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授業中にプリントを配布します。参考書は、以下のとおりです。 石川慎一郎(2012)『ベーシックコーパス言語学』ひつじ書房 前川喜久雄編(2013)『講座 日本語コーパス 1 コーパス入門』朝倉書店 李在鎬・石川慎一郎・砂川有里子(2018)『新・日本語教育のためのコーパス調査入門』くろしお出版
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成績評価方法・基準
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(1) 成績評価方法 平常点評価
(2) 成績評価基準・評価の配分等 授業中に課すいくつかの小課題(30%)、発表(40%)、期末レポート(30%)をもとに、授業内容の理解度や授業への貢献度によって総合的に評価します。
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履修上の留意点
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・毎回の出席を前提とします。原則として、授業回数の3分の1を超えて欠席した者は、評価の対象としません。 ・準備学習においては、配布プリントなどを読み、授業での議論に備えてください。 ・事後学習においては、授業でノートしたことを整理し、関連文献を読むなどして、理解の深化に努めてください。
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担当教員へのアクセス
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その他
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更新日付
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2023/03/01 12:10
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