シラバス参照

開講年度 2020 
科目名 アジア文化史b 
職名/担当教員 文学部 教授 志賀 美和子 
期間/曜日/時限 後期 火曜日 1時限
開講区分/校舎 一部生田/生田 
配 当 学芸員 全学部34(文学部除く) 
単 位
コースコード HAA302 



講義内容
<到達目標>
・インドの現状を把握できる。
・現代インドが抱える問題とその歴史的背景を理解できる。
・インドの事例を踏まえて、他地域(日本など)の状況を比較考察することができる。

<卒業認定・学位授与の方針との関連>
「知識・理解」「関心・意欲・態度」

<講義概要>
 テーマ:多文化社会インドの光と影

 近年インドは、IT大国あるいは巨大市場として注目を集め、中国とならぶ経済大国としての地位を確立しつつある。しかし、その発展のあり方は、地域、都市部と農村部、ジェンダー、階層などで格差があり、一様ではない。また、その発展の過程で新旧の諸問題が表面化している。宗教間対立やカースト制度はその最たるものといえよう。しかしこれらを「前近代的」な「後進性」の表れと解釈して、上から「近代的」システムや考え方を導入しようとすれば、様々な摩擦や矛盾が生じる。というのも、一見「前近代的」なカースト制度や宗派対立は、実はイギリス植民地時代に創られた「伝統」に端を発する、極めて「近代的」な現象だからである。
 本講義では、インドの現状を概観したのち、カースト制度や宗教対立、言語問題等の原因を歴史的視点から解きほぐしていく。前期(アジア文化史a)では、宗教と女性の問題を、後期(アジア文化史b)では、カーストと政治の関係を取り上げる。

<講義計画>
1.インド概説
2.「カースト」とはなにか
3.植民地支配とカーストの変質
4.カースト地位上昇運動
5.非バラモン運動の台頭―タミル・ルネッサンス
6.非バラモン運動の政治化―正義党
7.非バラモン運動の急進化―自尊運動
8.非バラモン運動の「主流」化と変質
9.映画『Padayappa』にみる政治メッセージ
10.映画『Padayappa』鑑賞と分析
11.「不可触民」をめぐる諸問題
12.「不可触民」指導者アンベードカルの闘争
13.インド憲法と「不可触民」 
教科書・参考書
<テキスト>
・教科書は特に指定しない。歴史資料を適宜配布する。

<参考文献>
・山崎元一『インド社会と新仏教―アンベードカルの人と思想』刀水書房、1979年
・孝忠延夫『インド憲法とマイノリティ』法律文化社、2005年 
成績評価方法・基準
(1) 成績評価方法
・平常点評価 100%。
・授業内に数度課す課題で評価する。

(2) 成績評価基準・評価の配分等
・講義内容の理解度を最も重視する(60%)。
・文章が論理的であること(20%)、自分の考えが説得的に述べられていること(20%)を評価する。 
履修上の留意点
<履修すべき他の科目>
・火曜日1限(前期)「アジア文化史a」を履修するよう強く要請する。

<準備学習>
・参考書や参考書の巻末に挙げられている関連文献を講読し、教員の問題提起に備える。

<事後学習>
・ノート内容や議論したことを整理する。
・関連文献を読んで、インドが抱える諸問題に対する理解を深め、自分の考えをまとめる。 
担当教員へのアクセス
火の昼休み 研究室:11号館11219号室 
その他
<課題に対するフィードバックの方法>
課題の代表的な意見を紹介しつつ講評する。
Google Classroomでの質問に回答する。 
更新日付 2020/08/27 15:05


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