シラバス参照

開講年度 2020 
科目名 アジア文化史1 
職名/担当教員 文学部 教授 志賀 美和子 
期間/曜日/時限 前期 火曜日 1時限
開講区分/校舎 一部生田/生田 
配 当 文学部234 
単 位
コースコード HAA315 



講義内容
<到達目標>
・現代インドの現状を理解できる。
・インドが抱える諸問題の歴史的背景を理解できる。
・インドの実情を踏まえて、インド以外の地域(日本など)の状況を比較考察することができる。

<卒業認定・学位授与の方針との関連>
「知識・理解」「関心・意欲・態度」

<講義概要>
 テーマ:多文化社会インドの光と影

 近年インドは、IT大国あるいは巨大市場として注目を集め、中国とならぶ経済大国としての地位を確立しつつある。しかし、その発展のあり方は、地域、都市部と農村部、ジェンダー、階層などで格差があり、一様ではない。また、その発展の過程で新旧の諸問題が表面化している。宗教間対立やカースト問題はその最たるものといえよう。しかしこれらを「前近代的」な「後進性」の表れと解釈して、上から「近代的」システムや考え方を導入しようとすれば、様々な摩擦や矛盾が生じる。なぜならば、一見「前近代的」なカースト制度や宗派対立は、実はイギリス植民地時代に創られた「インド文化の伝統」に端を発する、極めて「近代的」な現象だからである。
 本講義では、インドの現状を概観したのち、カースト制度や宗教対立、言語問題等の原因を歴史的視点から解きほぐしていく。前期(アジア文化史1)では、宗教と女性の問題を、後期(アジア文化史2)では、カーストと政治を取り上げる。

<講義計画>
1.インド概観
2.バラモン教と「ヒンドゥー教」
3.仏教とジャイナ教
4.さまざまな宗教の普及とその影響―イスラームとシク教
5.さまざまな宗教の普及と徒の影響―キリスト教
6.「ヒンドゥー教」と女性の地位
7.ヒンドゥー教徒女性が抱える諸問題
8.イギリス植民地支配の影響―1772年規則
9.「近代」法整備と女性―サティーをめぐって
10.「近代」法整備と女性―寡婦再婚をめぐって
11.「近代」法整備と女性―幼児婚とナショナリズム
12.女性の地位をめぐる近年の状況―サティー、ダウリー、女児殺し
13.女性の地位をめぐる近年の状況―ムスリム女性と統一民法問題
14.総括と議論―復習と質問受付
15.授業内試験と講評

<課題へのフィードバック>
意見に対する説明・講評、質問への回答を行う。 
教科書・参考書
<教科書>
・教科書は特に指定しない。適宜、歴史史料を配布する。

<参考文献>
・マラ・セン『インドの女性問題とジェンダー』明石書店、2004年
・ウマ・ナーラーヤン『文化を転位させる』法政大学出版局、2012年
・粟屋利江・井上貴子編『インド・ジェンダー研究ハンドブック』東京外国語大学出版会、2018年 
成績評価方法・基準
【変更前】
<評価方法>
・平常点評価 100%。

<評価基準>
・講義内容の理解度(60 %)、文章の論理性(20%)、自分の主張の説得力(20%)。

【変更後】
<評価方法>変更有り。
・期末試験を中止し、講義期間中に数度課す課題で評価する。なお、講義はGoogle Classroomで実施しているが、課題の指示と提出はCourse Powerで行っているので注意すること。
<評価基準>変更なし。
・講義内容の理解度(60 %)、文章の論理性(20%)、自分の主張の説得力(20%)。 
履修上の留意点
<履修すべき他の科目>
・火曜日1限(後期)「アジア文化史2」を履修することを強く要請する。
・火曜日2限「南アジア関係論1,2」を併せて履修すると理解が深まる。

<準備学習>
・各回の授業内容に関連する参考文献を読み、教員の問題提起に備える。

<事後学習>
・ノートしたことや議論内容を整理する。
・関連文献を読むなどして、インドが抱える問題について自分の考えをまとめる。 
担当教員へのアクセス
火の昼休み 研究室:11号館11219号室 
その他
特になし。 
更新日付 2020/06/10 11:20


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