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開講年度 2019 
科目名 西洋哲学史(現代)2 
職名/担当教員 文学部 教授 伊吹 克己 
期間/曜日/時限 後期 水曜日 4時限
開講区分/校舎 一部生田/生田 
配 当 文学部123 
単 位
コースコード HOT215 



講義内容
<到達目標>
近代から現代にかけての哲学史は、簡単に言えば、主体的なものから客観的なものへ移行する歴史であると言えるが、それを少しでも詳細に見ようとするなら、そのような把握には無理があることが分かる。本講義では、それを現代フランスの哲学の流れの中に見ることにする。基本として取り上げるのは、「哲学と政治」である。この主題は、「理論と実践」として、ある意味で哲学史全体を貫くものであり、近代の哲学も同じ問題意識に立っていたと言える。しかし、ここでは1927年に刊行されたハイデガーの『存在と時間』から話しを起こしたい。問題になるのは、実践的側面を言えば、まず20世紀に起こった二つの大戦だということになる。しかし、ハイデガーの議論が、フランスのサルトルに影響を与え、そこから新しい潮流としての実存主義がおこり、これが大いに人々の関心を引いたという側面を無視することはできない。実践的側面が人々の関心引いたのである。だが哲学史的に見れば、つまりその理論的側面を見れば、サルトル哲学は構造主義の登場によって、言ってみればこっぴどく批判された。こうした事情はどんな意味を「哲学と政治」という主題に対して持つものなのか。これを考えていきたい。

<講義概要>
哲学と政治。ハイデガー、サルトル、ラカン、こういった人たちの思想を概観する。

<講義計画>
(1)「哲学と政治」という主題の意義について〔理論と実践〕
(2)出発点としてのフッサール現象学とロマン主義〔理論と実践という問題意識の登場〕 
(3)ハイデガー『存在と時間』の出版―解釈学の評価
(4)ハイデガーとナチズム―ニーチェとニーチェ主義
(5)ハイデガーとサルトル〔理論と実践との闘争〕
(6)サルトルと植民地戦争―フランスの戦後の意味
(7)サルトル批判と構造主義〔理論の優位〕
(8)構造主義とは何か〔ラカンの「成功」とサルトルの「失敗」〕
(9)ラカン理論概説―言語と構造主義
(10)ラカン理論概説―シニフィアン概念の問題
(11)「狂気」の概念とサルトル哲学の意義〔理論と哲学とはどのように誤解されたか〕
(12)現代思想の登場〔ハイデガーの復権とサルトルの失墜〕
(13)フーコーと精神疾患の問題
(14)精神分析に対する批判と真理
(15) 授業内試験と総括。 

<教科書・参考書>
以上の問題に関する教科書として利用できるものは存在しないので、その類いのものは使用しないが、サルトルと構造主義哲学の主要著作は翻訳されているので、それを推奨しておく。必要な箇所はプリントで配布する。 
教科書・参考書
成績評価方法・基準
(1)評価方法
 平常点評価(授業内試験を期末に実施する)。
(2)成績の配分・評価基準
 (1)授業内に毎回レスポンスペーパーを提出してもらい、そこに授業の感想と質問を書く。その成績を期末の授業内テストに加えて評価を行う。
 (2)授業内テストにおいては、上記講義計画に示されたサルトルとラカンの諸概念をどれほど理解できているかが問われる。
 (3)ミニットペーパーは出欠の確認も兼ねているので50%、最後の授業時に行われる試験は50%として成績の配分を行う。 
履修上の留意点
準備学習においては、教科書・参考書の各回の授業内容に該当する範囲を読み、授業での議論に備える。事後学習においては、授業でノートしたことを整理し、関連文献を読むなどして、理解の深化に努める。 
担当教員へのアクセス
研究室は生田校舎11号館2階11213であるが、面談などの申込みは、授業時に直接そのことを申し入れること。
メールアドレス:thc0232@isc.senshu-u.ac.jp 
その他
全学公開科目です。 
更新日付 2019/02/08 17:26


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